食物アレルギーについては古代ギリシャ時代の記録に残っているほど古くから存在が確認されています。食物アレルギーは栄養不足と、食品の不完全な吸収にかかわっていると考えられる。すなわち食べ物に起因するアレルギーのことを「食物アレルギー」と言います。
その一般的な反応の原因となる食品は、たまご・乳製品・小麦・ピーナッツ・ダイズ・鶏肉・魚肉・貝類・甲殻類・ナッツ・トマト・トウモロコシなどがあげられます。胃腸系に起こる場合は、胃腸系を損傷する食品が取り込まれると、腹部の膨張・けいれん・ガス・下痢・吐き気・嘔吐・などが起こりやすくなります。このような反応は食品が胃に到達する前に、口中にあるうちから起きる事もあります。皮膚にアレルギー反応が起きる場合はかゆみ・深刻なじんましんにまで及ぶ事もあります。
唇・喉・口腔粘膜のはれは、かゆみと同じで、食品が取り込まれるとすぐに起きる可能性があります。また、子供の場合はぜんそく・湿疹・鼻炎・などの再発に結びつく事もあるので注意が必要です。個人的・家系的にぜんそく・花粉症・湿疹の病歴のある人はいずれもアレルギーのリスクが高いといえるでしょう。食物アレルギーの一般的な症状としましては、鼻水・腹部の不快感・皮膚の発疹・抑うつ症などがあります。これらの症状はひどくなりませんが、アナフィラキシーショックのような反応を引き起こすことがあるので注意が必要です。
食物アレルギーで刺激を与える特定の食品が確定されて場合は、食事からこうした食品を除くことがベストです。しかし、食物アレルギーは食品の中のありふれた成分で起きる事も多いので、例えばカラメル着色料・水溶性のキサンゴム・レシチン・加工食品のでんぷん・クエン酸はいずれもトウモロコシを原料とする食品添加物であり、トウモロコシは一般的なアレルギーの産出物と考えられます。
なお、食物アレルゲンで大切なことは、例えば卵がアレルゲンであった場合、卵を使った菓子や加工品などからも反応がでる点です。アレルゲンを除去する場合は、その食物を使った加工品も含めて除去する必要があります。
■食物アレルギーの対処法
1. |
アレルゲンが判明すればその原因食物を除去します。 |
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子供の場合は食物の制限は必要最小限にし、代わりの食品をとり、成長に害のないようにする。 |
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毎日、大量に反復して同じ食品をとらないようにし、同じ食物ばかり食べないようにする。 |
4. |
外食での、すし、焼き魚、炉端焼き、そば、刺身、ジュース、みつまめ、くずもち、等アレルゲンとなる食事は避けるようにする。 |
5. |
半年から1年ごとにアレルゲンの検査をし、その結果で食物を制限するか、除去で継続するかを決めていきます。 |
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