近年、日本では花粉症に悩まされている方が急激に増えてきています。その原因アレルゲンの中でも重要なものはスギ花粉と言われています。また、ヒノキやヨモギなども全国的にみられるアレルゲンです。ただし、花粉には地域的な差があり特定地域でのアレルギーを引き起こす方も少なくありません。
花粉はサイズが大きいので気管支にはなかなか入りにくいですが、その断片などはぜんそくの原因となることがあります。サイズが大きく分、目や鼻の粘膜でひっかかり反応してアレルギーを引き起こすことがほとんどです。
■花粉対策
・花粉の飛散の多いときは窓や戸を閉めておく。
・外出時はマスクやめがねを使う。
・帰宅時には花粉を落とし、洗眼・うがいを心がける。
・空気清浄機を使う
【 マスク 】
マスクを身につけることはとても有効で、花粉がよく遮られる事や、息がしやすいこと、価格等を考え合わせると、材質はガーゼよりも布製のもので安価な性能のよいものがあります。使い捨てにするのが、衛生的にもお薦めです。また、マスク装着時の顔とマスクの間の隙間をなくすためには立体型のものが優れています。
【 メガネ 】
着用に違和感のない花粉症用のメガネもありますが、通常のメガネだけでもメガネを使用していないときよりも、眼に入る花粉量は半分以下になるのでお薦めです。花粉症用のめがねは、目に侵入する花粉数をメガネを使用しない場合の約1/3に抑えられ、症状も軽減します。花粉の飛散している時期ではコンタクトレンズを使用するよりメガネに変えたほうが良いと考えられます。
【 洗顔 】
顔を洗うと、花粉症の症状が軽くなる事がある一方でかえって症状が悪化してしまう事もあるので注意が必要でウ。また、眼や鼻を洗う際には、水道水よりも、生理食塩水と呼ばれる0・9%の食塩を溶かした蒸留水で洗うとよいでしょう。 |