アレルギー症状の原因となる物質は空気中にあって、人間が吸引することによって体内に侵入する抗原を吸入性アレルゲンと言い、そのなかで問題視されているのがハウスダストと言われています。都市化の影響や住宅の気密化はハウスダストの増加につながり、なかでもハウスダストに含まれるダニの増加が深刻になっています。
ダニは世界中のあらゆるところに棲息し、とりわけ家屋の中には30〜40種ものダニが住み、その数は一家屋でおおよそ数千万から数百万匹といわれています。その中でも最も多いのがヒョウダニに属するヤケヒョウダニとコナヒョウダニの二種類とされて、全体の60〜90%を占めていると言われています。これらのダニは気温20〜30度、湿度75〜85%と高温多湿を好む事から、日本では7月〜9月に多く繁殖して冬には数が減り、春になって気温が高くなるにつれてまた増加し始めます。ダニは気管支ぜんそく・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎などの病気を誘発すると考えられています。
■ハウスダスト対策
換気の工夫や室内の結露・湿気の防止。 ダニのエサとなるホコリやチリを掃除機だけでなく雑巾などでよくふき取る。
床はフローリングにしてカーペットを使用しない。 ダニは高温に弱いので、布団の天日干しや布団乾燥機が効果的。 空気清浄機使用したり清潔に保つことが大事。
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